ルワンダの時間
こんにちは!須田 拓(すだ ひらく)と申します。たくと読まず、ひらくと読みます。
一週間、ボランティアとしてルワンダ、kisekiに滞在しました。
僕は今まで海外渡航の経験がなく、初海外でルワンダに来てしまいました。真っ白なパスポートにルワンダのビザと押印があるだけです。
なぜ僕が初海外でルワンダに来たかというと、浪人時代、昔から好きだった地理にさらにドハマりし、海外へ行きたいという気持ちが生まれました。当時お世話になった講師も「若いうちに観光地ではなく、途上国へ行った方が絶対におもしろいし、勉強になる」と言っていました。
「どうせ海外行くならアフリカに行ってやろう!」と思い、調べ始めてキセキを見つけました。
来る前までは怖く、過ごしづらい場所なのではないかと思っていたのですが、来てみると現地の人は優しく接してくれますし、環境的にも非常に過ごしやすいと感じました。
私は渡航前から「人々の暮らしや生活に注目してみよう」と思っており、滞在中もそれらについて注意して見ていました。
そのなかで特に「ここでは時がゆっくりと流れているな」と感じたことが忘れられません。
子どもに限らず大人もぼんやりと時を過ごしていました。道路を走る車の一台一台を目で追ったり、寝っ転がって空を眺めたりなど、手前のことではなく、自分の興味関心のある方向を向く余裕が彼らにはありました。
資本主義特有の「時間」という概念にとらわれている我々には、なかなかそういう風に時を過ごすことはありません。無意識のうちにそのような余裕を忘れていってしまうのかもしれません。
ルワンダを始めアフリカ諸国には、今日も新たな技術や理論が流入し、発展しつつあります。そうすれば「時間」の制約も人々に浸透いくでしょう。私が次にアフリカを訪れるのはいつになるか分かりません。数年後、数十年後になってしまうかもしれませんが、そのとき、彼らに道路を走るバスを眺める余裕があるのかと考えてしまいます。
ルワンダの人々の姿から私は「何もしない時間」や「心の余裕」といったものをなおさら大切にしようと感じました。
皆さんもせかせかし過ぎたときや疲れを感じたときには一度、何もせず物思いにふけてみてはいかがでしょうか。