キセキのインターン・ボランティア日記

ルワンダ・キセキのインターン・ボランティア体験記ブログ!

祝!ヤードセール再び開催

こんにちは。

KISEKIインターン生のなつみです。

 

依然として毎日たくさんの感染者がでているルワンダですが、

KISEKIは変わらず営業をしています。

 

先日、KISEKIでは2日間にわたり、ヤードセールを行いました。

 

KISEKIのヤードセールは、一般的に行われるヤードセールとは異なります。

 

①チャリティーヤードセール

不用品を外国人から回収をして、

1000rwf~2000rwf(100円~200円)で売って、その売り上げを地域支援に

全額充てます。KISEKIには一切利益がありません。

 

②広告なし

ヤードセールをする際には、広告は必須というのが一般的な考え方だと思いますが、

KISEKIのヤードセールには必要ありません。KISEKIスタッフに

「明日ヤードセール開催することを近所の人に伝えて」と言えば、噂があっという間に広がり、多くのお客さんが開始前から集まります。

 

私が来たばかりの3月にも、何度かヤードセールを実施しました。

初めてヤードセールを経験したときは、あまりの人の多さと熱気に圧倒されました。

 

1000rwfや2000rwfと値段を提示し、値下げには一切応じないと最初に言ったにもかかわらず、多くの人たちが勢いよく値段交渉をしてきました。

ルワンダで生活するうちに、値段を交渉をすることに慣れてきてはいたものの、

値段交渉をされる経験は今までになかったので戸惑ったのを覚えています。

 

日本人数人とルワンダ人スッタフが協力をして、

ヤードセールをコントロールしようと試みましたが、

お客さんの勢いに負けて疲れ切ってしまいました。

 

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ロックダウンでしばらくヤードセールの実施が困難でしたが、

7月に入り、ようやく再開することができました。

 

今までは、日本人のKISEKI利用者が日本から不用品を持ってくる又は、

帰る際にルワンダで使っていた衣類を寄付して帰るという形で

多くの物品寄付が集まっていました。

 

しかし、今回はKISEKIの近くに住む欧米人が中心となって、不用品集めに協力をしてくれました。

コロナウイルスの影響で、家を引き払って母国に帰る人たちが衣類にとどまらず、

様々なものを寄付してくれたこともあり、多くの物品寄付が集まりました。

 

ルワンダはコロナウイルに関する規制が緩くはなっているものの、

手洗い消毒の徹底・ソーシャルディスタンスの確保をしなければ捕まってしまいます。

 

前回のヤードセールを経験している私は、ルールを作っても誰も守ってくれないだろうと

思っていました。3月のヤードセールでは、列や綺麗に陳列された洋服たちは一瞬にして崩れてしまったからです。

 

しかし、お客さんがたくさん来たにも関わらず、予想とは裏腹に開始するなり列にしっかりと並びはじめました。

列を作って順番を待つことに意義を唱える人もおらず、最後まで統制がとれた状態で終えることができました。

 

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コロナウイルスの影響で、ここまで人が変わるものかと驚いたと同時に、感心しました。

 

無事、大盛況でヤードセールを終えたKISEKIは、今回の売り上げで地域への食料支援を行います。

 

なぜ、寄付で集めたものを貧しい人たちにお金で買わせるのかと疑問を持つ人もいるかと思います。

 

それは、KISEKI女将山田美緒さんが需要と供給のバランスは無料では成り立たないと考えているからです。

 

「”貧乏”でも好みはあるし、何でもかんでも欲しいわけじゃない。

あったらいいけどなくてもいいものは要らないもの。

要らないものに囲まれて暮らすより、必要な人が必要なものをお金を払って得て、そのお金で本当に必要なものを得る。

キセキが1年ほど続けてきた「寄付」のカタチ。」

 

お客さん一人一人が、それぞれ本当に欲しいと思ったものを手に入れることができます

集まったお金は食料に変わり、お客さんのコミュニティへ還元されます。

 

これこそが無駄のない物品寄付の使われ方なのではと、わたしも大いに納得しました。

 

単に人から無料でもらうものより、例え少額でも自分の大切なお金を払って手に入れたものの方が、今後大切に使うことができるのではとも思います。

 

ヤードセールが終わってからも、少しずつ物品寄付が集まってきているので、

近いうちに再度開催できるかもしれません。