キセキのインターン・ボランティア日記

ルワンダ・キセキのインターン・ボランティア体験記ブログ!

KISEKIインターンを終えて思うこと

こんにちは。

KISEKIインターン生のなつみです。

 

9月12日に6ヶ月半のインターンを終えて、日本に帰国しました。

当初は、6ヶ月の予定でしたが少し延長していただき、6ヶ月半いることができました。

 

少し長くなるとは思いますが、このコロナ禍でKISEKIに6ヶ月半過ごしたことについて書きたいと思います。

 

私がルワンダに到着した2月は、ルワンダだけでなく、ほとんどの国で新型コロナウイルス患者はでていませんでした。

1ヶ月もすれば落ちついてくるだろうと、楽観的な考え方をしていましたが、3月に入る頃には収まるどころか世界中に広がっていました。

 

3月になると大学から頻繁に連絡がくるようになりました。

幸い、私の大学は強制的に帰国を促すものではなく、現地の状況を考慮して慎重に判断するというものでした。

ヨーロッパや米国と比べて、感染者が少なかったルワンダは、親の許可があれば滞在してもいいという判断になりました。

 

3年生を終えてから1年休学した私は、残す単位はゼミと卒論のみであり、

日本に戻っても復学ができない状況でした。同じ境遇の同期は、一時期帰国をしたものの、

状況がよくなる見通しがたたず、ただただ何もせずに不安な毎日を送っているとのことでした。

もし、私が日本に帰国したら同じ状況になってしまい、せっかく休学した1年を有意義に過ごせないのではと焦っていました。

3月、4月と時が経つに連れてほとんどの人が帰国をし、次は自分かもしれないと毎日考えていました。

しかし、美緒さんは厳しい状況の中でも、インターンの意思を尊重し、残る決断をしたインターンを快く迎え入れてくれました。

美緒さんのそのような判断がなければ、私は後悔が残る状態での帰国になったと思います。

 

私が滞在した6ヶ月半は、世界的にもイレギュラーな状況が続き、KISEKIも日々が異常事態でした。

今まで行っていたビジネスのほとんどがストップし、それと同時に次々と新しいことを始めていきました。

通常のインターンが経験することとは、違ったかもしれませんが、

このような状況下だったからこそ学べたこと、経験できたことはたくさんありました。

 

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その一つは、オンラインを通じたビジネスや繋がりを持てたことです。

今まで、オンラインに精通していたわけではなく、一般の大学生並みもしくはそれ以下くらいの頻度で利用していました。

しかし、日本からお客さんが来られなくなったKISEKIは、日本いるお客さんにサービスをオンラインで

届けることになり、そのお手伝いをすることになりました。

 

ルワンダ人スタッフと日本人のお客さんの間に立って、オンラインビジネスを進めるにあたり、

色々と考えることがありました。ルワンダと日本の常識や考え方の違いに悩まされながらも、ルワンダやスタッフの魅力をお客さんに伝えたいという思いから、

日々模索していました。

オンラインで外国人と繋がる経験などほとんど皆無だったスタッフたちが、努力をして前向きに頑張っている姿を見て、

自分にできることはないだろうかと常に思っていました。

 

上手くいかないこともたくさんある中で、お客さんから高評価をいただくことは、とっても嬉しいことで、

スタッフと一緒に喜んだ時間はとても幸せな時間でした。

 

同時に、KISEKI OB&OGも立ち上がり、様々なプロジェクトやイベントを一緒に行いました。

このような事態になっていなければ、出会うことのできなかった人たちと出会うことができたことは、私にとって嬉しいことでした。

KISEKI OB&OGには優秀で面白い方がたくさんいます。これからもこのコミュニティを広く深くしていき、

お付き合いが続いたらいいなと思っています。

 

二つ目は、ルワンダ人スタッフと深い関係が築けたことです。

日本人がたくさんいた頃は、絡んでいたものの深い付き合いというほどではありませんでした。

しかし、日本人が次々と帰国していき、同い年の日本人がいなくなった頃から、さらに一緒にいる時間が増えました。

 

みんながみんな英語が得意なわけではなかったけれど、いつもたくさん話しかけてくれたり、

真剣な話を何時間も語り合ったりしました。

1人でご飯食べるのが寂しいとぽろっといったときには、毎日家に来て一緒に食べようなどと言ってくれたり、

お金に余裕がないのに、ジュースややぎを買っておもてなしをしてくれるなど、

本当に親切にしてもらいました。

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この状況下で苦しいのにも関わらず、自分のことだけでなく他人を思いやれる心に驚き、私自身何度も救われました。

家族や友達もいない中で残ると決めた時には、不安が大きかったものの、その不安をいつしか忘れていたのは、

ルワンダ人スタッフたちのお陰だと思います。

 

ルワンダ人の温かさに癒され助けられた6ヶ月半でした。

 

この状況でのルワンダ生活は、普通では起こり得ない様々な困難がたくさんあり、

辛いと思うこともありました。

しかし、この状況下だから得られたもの、感じられたものもたくさんあったと思います。

 

KISEKIでの全ての思い出は、ここでは書きつくすことはできませんが、

一つ共通して言えることは、KISEKIに行って心から良かったと思えることです。

たくさんの新しいことを経験し、毎日が楽しい日々でした。

この6ヶ月半のことは、きっと今後の私の人生にも大きく影響してくると思います。

そして、ずっと楽しい幸せな思い出として、心に残り続けると思います。

 

KISEKIを通して出会えた全ての人に感謝でいっぱいです。

本当にありがとうございました。

 

今後は、しばらく現地に滞在するインターン生がいなくなってしまうので、

オンラインインターンでブログを回していきたいと考えています。

 

今後とも宜しくお願いいたします。